わかりやすい、歯周病の予防と治療の流れ

b5de3953306f1c0073d62534814d4675_s日本人の成人の80%以上の方が患っている歯周病は、歯を失う一番の原因であり、全身の病気の発症と関係していることもわかってきました。
いつまでも自分の歯で食事が楽しめるように、しっかりと歯周病を予防していきたいものです。今回は、歯周病の正しい予防法をご紹介します。

1、歯周病とはどんな病気かを理解する
     ⇒
わかりやすい、歯周病ってどんな病気?

2、自分の現状を知る
歯周病は、痛みなどの自覚症状があまりなく進行するので、自分の歯や口は健康だと思いがちです。

プロ―ビング編集

 歯科医院で歯周病の検査を受けましょう 

①歯周ポケットの深さを調べる(プロ―ピング検査)
・歯肉溝          0.5~3mm/健康な歯肉
・歯周ポケット 4mm以上/歯周病    

②プローピング時の出血

③歯の動揺度(歯がぐらぐらする)

④エックス線検査
 お口の全体像をおすすめします
・歯槽骨の溶けている範囲が正確にわかりますIMG_9609_s
・虫歯や、歯の神経などお口の全体の情報がこの一枚でほぼわかります

⑤口腔清掃状態
プラーク(歯垢)の付着状態を教えてもらいましょう


3、正しい歯みがきを教えてもらいましょう
(ブラッシング指導)
歯周病の原因は、歯の周りについている歯垢(プラーク)です。この歯垢を毎日自分でとることができなければ、歯周病は治りません。正しいみがき方で歯垢をとることが歯周病を予防する基本なのです。


4、歯周病の治療(大まかな流れ)

・スケーリング(歯石除去)
・ルートプレーニング
・PMTC(歯の着色をとる)
・不良な補てつ物の処置(嚙み合わせが強すぎる銀歯など)
etc…

5、歯周病は生活習慣病です
◎食生活 ・よく噛んで食べる
     ・栄養バランス ビタミン、カルシウムなど栄養バランスのとれた食生活を心掛ける

◎生活習慣 ・禁煙   タバコは血行を悪くして歯周病菌に対する抵抗力を低下させたり、
      又、タールがヤニとして歯に付着するのでプラークを付着させやすくします
      ・ストレスを溜めない
      ・十分な睡眠をとる
      ・鼻呼吸   口で呼吸していると口が乾燥して、歯周病菌が繁殖しやすくなります
      口を閉じて鼻で呼吸する習慣を身につけましょう

6、定期的に歯科医院でクリーニングしてもらいましょう
正しい歯磨きでセルフケアすることがもっとも大s-DSC02694切ですが、タバコを吸わない方でも、お茶やコーヒーなどで歯の表面が着色してしまいます。着色は歯の表面を粗造面にしてしまうのでプラークが付きやすくなります。
年一回、歯石を歯医者さんにとってもらうのではなく、2~3か月に1回はクリーニングして歯をつるつるにしてもらいましょう。(当院には、毎月クリーニングなさる患者様もいらっしゃいます)

歯周病は進行してからでは回復させることが難しい病気です。かかりつけ歯科医院を見つけ定期的に健診・クリーニングをし、歯周病を予防することこそ大切なのです。